デジタルマーケティングにおける、アジアの中の日本

先日、タイのグループ会社の方々とミーティングする機会がありました。
タイの広告業界は、全体としては、まだテレビ全盛の時代で、日本の10年前みたいな感じ。デジタルマーケティングもこれから、ということらしいのですが、今後デジタル領域にどう取り組んでいけばいいのか、日本のケースを知りたいということで、いろいろお話をしました。

話をしていて、デジタルに限って言えば、10年も差があるとは思えませんでした。というのも、ソーシャルやスマートフォンの領域では、日本以上に環境が整ってきているからです。例えば、Facebookの普及率は、人口比で約2割。インターネット人口に対しては、7割を超えていて、すでに大きな影響力のあるメディアになっています。

東南アジア全般を見ても、Facebookは、日本よりはるかに浸透し、巨大なメディアになりつつあります。また、スマートフォンの普及率も、昨年Google、Ipsos、MMA(Mobile Marketing Association)が発表した調査(http://www.ourmobileplanet.com/)によれば、日本よりもタイ、台湾、韓国などの国の方が高い結果になっています。


facebookの普及率(http://checkfacebook.com/)より

少子高齢化で、成熟したメディア社会である日本においては、一旦定着したメディアの構造が変化する度合いが、アジアの成長国と比べて低くなってしまうのかもしれません。このことは、デジタルマーケティングの領域においても、ガラパゴス化を招くのではないか、と危機感も覚えます。アドテクノロジーの領域に関して言えば、昨今ようやく認知が広がってきた「第三者配信」も、欧米では10年以上の歴史があり、広く普及してきましたが、残念ながら日本ではまだまだです。こうしたアドテクノロジーも、なかなか変化しない日本を素通りして、他のアジア諸国に目が向き始めているようにも感じます。

改めて日本のポジションを再確認し、アジアの中でどういう動きをしていけばいいのか、考えるべき時に来ているのだと思います。