クラウドの威力

ここ最近、コーポレートサイトの案件で、インフラにクラウドが採用される案件が増えてきました。クライアントからも、インフラ提案の中に、クラウドの話を必ず入れてくれ、と指示されることもあり、ようやくWebの世界でもクラウドが市民権を得つつあるな、と感じます。

といっても、たとえば、インプレスさんのWeb担当者フォーラムでは、クラウドは、「レンサバ」(レンタルサーバ)のカテゴリーに入っていて、まだまだ業界標準ではないのだな、と感じることもあります。

実は、昨年までは、当社もインフラというと、当社独自のホスティングサービスや、大手のデータセンターによるハウジング/ホスティングサービスをベースにした提案がほとんどでした。まだクライアント側でも「クラウド」というのが馴染みがなく(クライアントからいわれると、現場は否応なしに勉強して、提案するのですけど)、また、当社の社員ですら、なぜわざわざクラウドで提案する必要があるのか、その意味に関して理解が十分ではなく、社内プロジェクトで使ってみる程度でした。
今年に入って、社の方針として、クラウドを戦略領域として規定し、社内勉強会も何度か開くうちに、案件が拡がってきました。

既にローンチした、割と大規模なコーポレートサイトでは、インフラの運用コストが3分の1になった、という報告も受けています。この企業の場合、大きなイベントの際に、通常時の数倍のトラフィックが発生する可能性があり、それまでトラフィックのピークにあわせて、システム構成を行っていたものが、トラフィックに応じての従量課金となったことから、大きなコスト削減が可能になりました。私たちとしては、そこで浮いたコストを異なるマーケティング施策へ投資しましょう、ということで、提案をさせていただき、スマートフォン対応など、従来と比べて、プラスアルファのコミュニケーション活動が実現されています。

クラウドの場合、場合によっては、コストが従来の10分の1になる、というようなケースもあるようですが、実際には、ベースのインフラコストは大きくコストダウンを図れるものの、監視やセキュリティ対策、OS周りの運用など、それ以外の部分で、別途かかるコストもあるので、実際のコスト削減効果は場合によりけりです。実際、規模が大きく、重要度の高いサイトになればなるほど、コストの下がる割合は、小さくなりますが、それでも従来の何割引き、という大幅なコストダウンが図れることが多いと思います。また、規模が大きければ、元々のコストもかかっているので、削減金額がかなり大きなものを見込むことができます。

そんな中でも、ピーク時のトラフィックと普段の平均的なトラフィックの乖離が大きいサイトにおいては、コストが大きく下がります。マス広告の出稿に伴ってトラフィックが急変するようなキャンペーンサイトや、季節性のある商品サービスを提供していて、時期によってトラフィックが大きく変動するサイトなどでの効果は大きいです。

従来、オンラインゲームやネット上での新サービスなど、今後の需要が予測できないような場合に積極的に使われてきた、クラウドですが、マーケティングコミュニケーションの領域でも、使わない人が損をする、という時代に突入している、と言えるでしょう。

当社でも、クラウド導入にあたっての、コンサルティングも行っております。関心のある方は、ご一報ください。