2011年版 Razorfish 5

先月、マーケティング領域における、テクノロジートレンドを解説した、Razorfish5というレポートの2011年版が発表されました。 今回は、独立したサイト上で、レポートが公開されています。

http://www.razorfish5.com/

CEOとCTOによる前文では、とにかく変化のスピードがかつてないほど速くなっているのだ、その波にのるべきだ、と強調されています。
前回同様、今回も5つのテーマに焦点を当てています。その一端をご紹介しましょう。

1.Near Field Communications(NFC) 日本でいえば、おサイフケータイのFelicaの話じゃないの、ということですが、グローバルスタンダードになり、Apple、Google、Microsoftから支持されていることから、その普及速度はかなり早くなると予想されます。

2.新しいInterface iPadに代表されるタッチデバイスや、Kinectのようなジェスチャーを認識するデバイス、そして音声認識技術といったものの進化・普及によって、新しいExperienceを創造することができるようになります。キーボードとマウスに縛られていた時代からさようなら、もっとナチュラルなヒューマンインターフェイスの時代になりますよ、と。クライアントは、このMultipleなプラットフォームあるいはチャネルの上で生活者と対話する必要に迫られます。そこでキーとなるのは、パーソナライゼーション。

3.オープン・デジタル・サービス 自社のリソースを、ネット上で自由に使ってもらおう、という考え方。BestBuyのBBYOpenは、商品情報やレビューなどを一般の開発者やエンドユーザーが自由に使えるように、APIを公開しています。コミュニティの力を引き出して、コストを抑え、柔軟かつ素早い開発と拡張性を担保するためには、一定のルールに基づいて解放されたプラットフォームを企業自身が提供すべき時代になってきました。

4.巨大データ時代のマーケティング 生活者とのコミュニケーションの接点において獲得できるデータの量は飛躍的に増えており、この巨大データをどう扱うことができるかが、マーケティングテクノロジーにおいて最も優先順位の高い課題になっています。例えば、パーソナライズやターゲティングというテーマは、何年も前から検討され、ディスプレイアドなどで活用されてはきましたが、それ以上の目覚ましい発展をとげていません。ホリスティックな視点で生活者をとらえ、巨大なコミュニケーションデータを活用することで、リアルタイムにフィードバックを活かしつつマーケティング手法を改善したり、ウェブサイトや店舗内のKIOSKなどへもパーソナライズやターゲティングを拡張するといったことが可能になってくるでしょう。

5.エンタープライズアーキテクチャにおけるクラウドの影響 クラウドへのシフトは、「進化」ではなく、「革命的」なこと。インフラに対する考え方が根本から変わりつつあります。効率的なコンピューティング、スケーラビリティをかつてないスピードで、そしてユーザーの規模(大企業だろうとベンチャーだろうと)に関わらず、同じベネフィットを享受できることになります。その結果としてインフラはコモディティと化し、ユーザー企業のIT部門は、より戦略的な領域へ集中することができるようになります。
このクラウドの普及は、ソーシャルメディアによるトラフィックの「予測しにくさ」によっても、促されつつあります。

例によって、是非、マーケティング関係の方々に、一読していただきたい、内容です。