Beyond Digital Agency

新年を迎え、営業初日に社員に向けて行ったお話を少々ご披露したいと思います。年の初めということで、私たちの今年の仕事への取り組み方について、少々大上段に構えた話をしております。。。では、どうぞ。

 

昨年からの景気回復局面を受け、国内の広告業界も勢いを取り戻し、今年もビジネスが伸張していく年になると予想されます(もちろん、消費税の影響など、ネガティブ要素もありますが)。既存ビジネスが好調に推移する時期にこそ、如何にその次の手を打っておけるかが、その後の企業成長を左右すると思います。

電通もAegis Networkにより、グローバル化へ大きく舵をきり、またRazorfishも昨年経営陣が代わり、Digitalによってビジネスイノベーションを起こすソリューション企業へと変貌しようとしています。我々もこの変化の流れにのって、次のビジネスを考えて行く必要があります。
先月、Adobeのインターナルなカンファレンスに参加する機会を得ましたが、ここで印象に残ったのは、デジタルマーケティングの浸透ともに、今後CIOとCMOが協業して行く時代がやってくる、というメッセージでした。実際、Adobeの重要なグローバルパートナーとして名前が挙げられたのが、Accenture, Deloitte, Publicis, WPP。IT系コンサルファームとAdvertising Agencyが並列して重要なパートナーとして位置づけられている訳です。

もちろん、日本では、CIOやCMOをおいている企業は多くありません(CIOの方が多いでしょうけれど)。なので、情報システム部門とマーケティング部門のトップ同士が、経営陣として一緒にコラボするという話と置き換えて考えれば良いと思うのですが、この流れは、伝統的な大手企業はともかく、外資系や新興の企業においては、徐々に起こりつつあることだと思います。

こうした環境変化を踏まえ、私たちはDigital Agencyの今後について、考えて行かなければなりません。コンサルティングファームやSIer、PR会社などもここではライバル。あるいは、協業するパートナーとなってくるでしょう。


今年、私たちは、自分たちが行っている事の意味を改めて問い直し、どういうビジネスを展開して行くべきか、考えるべき時期にさしかかっていると思います。そのためには、普段から自分たちがやっている事を、少し引いて見つめ直し、抽象度をあげて、拡張して考える事が大事です。

一つ例を挙げると、uberというタクシーと利用者を結びつけるスマホのサービスが最近注目されています。一見、タクシー利用者のための便利サービスに見えますが、彼らの将来構想の中には、タクシーだけでなく、あらゆるモビリティのあるサービスと利用者をつなぐ、という考え方があります。宅配便や出前サービスなどへとカバーする領域を拡げて行く事が構想されています。その先には、無人自動車で提供されるサービスも入ってくる事になるでしょう。企業のきっかけはタクシーかもしれませんが、そこからどう領域を拡げて考えられるかによって、ビジネスのスケールや事業継続性が変わってくるはずです。

当社が掲げる、Experience Innovationも同じ事です。
もともと、ブランド企業と顧客の間に発生するマーケティング上のDigital Experienceを刷新しましょう、ということから、スタートはしていますが、対象をそこにとどめる必要はありません。Non-Digital、リアルな世界でのExperienceが対象となってもいいでしょうし、消費者同士や企業内の個人間、あるいは企業同士のExperienceが対象でもいいでしょう。
そして、それらの、拡張の可能性の中で、より世の中にインパクトがあり、ビジネス的にも成功を収めうる領域はどこなのか、考えて行きましょう。そうし続けることで、是非、この一年の中で、Digital Agencyの既存の概念を打ち破るような発見を目指して行きましょう。