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OBSERVATION

過去の品種を復活させた農家に、
日本の農業の未来を見た。

農業チームは、つや姫やササニシキの先祖にあたる「亀の尾」や「ササシグレ」といった品種を復刻させた米農家の太田俊治さんからお話をいただきました。
「無理なことをすると自然も疲弊してしまうし、食べる人間だって体調を悪くする」と語る太田さん。お話を通して、肥料や農薬に頼らず、自然の理に従って作物を育てる自然栽培農業の奥深い哲学を垣間見ることができました。
土地の個性を最大限に生かし、その地でしかできない作物を育てることで、大規模農法で作る欧米の作物と大きく差別化できる。
日本の農業に独自の価値をもたらすヒントがそこにありました。
太田さんだけでなく、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則さんなど、日本には世界に誇れる農作物を作る農家がたくさんいます。
そんな方々と日本の農業を支えていくために私たちができることは一体なんだろう?
プロジェクトは、まさにここからはじまりました。

PLANNING

若い人材を育てることが、
日本の農業を育てることにつながる。

太田さんのお話の後、「もう一度、日本の農家全体の問題と向き合わなければならない」そう感じた私たちは、農水省のデータから石巻の農業の歴史、最近のITソリューションの潮流に至るまで、さまざまな情報を分析。その結果行き着いたのは、農業従事者の圧倒的な高齢化でした。
若い人材に農業に興味を持ってもらうためにどうするか、まず私たちは「自分が今仕事を辞めて農家になるとしたら?」という視点で企画を考えはじめました。「太田さんのような農家になるには、きっと何十年もかかる」「土地もノウハウもなく、どうやってはじめたらいいのか」「設備投資の資金や運営資金はどうやって確保すればいいのだろう」自分に置き換えて考えてみると、農業に踏み出すことには多くの不安がつきまとうことが見えてきました。
そこで私たちは、農業への不安を、大きく「土地問題」「経済不安」「ノウハウ不足」の3つに分割。それらの問題を解決するビジネスイノベーションプロジェクト「AGREE」を考案しました。

OUR IDEA

若手人材の育成と地域活性。
2つを解決する流通ソリューション。

講評の結果、WINNERとなり開発権を獲得した農業チームは、「AGREE」実現の第一歩として、流通にスコープをあて、具体的なサービスを検討しました。
 流通の課題として見えてきたのは、「正しい価格設定」と「販路の確保」です。天候や市場の影響で価格が流動的な農作物は、適正な価格を設定しづらく、気軽に農作物を販売できるチャネルも存在しないため、新規参入を考える若い人材の障壁になっているのです。
 そこで私たちが考え出したのが、野菜を気軽に売買できるプラットフォーム「Vegital」。ディープラーニングによって、投稿された写真から自動で価格を判定するので、専業農家や兼業農家だけでなく、趣味で家庭菜園を作っているような方でも正当な価格で気軽に“農業”をはじめられます。
 さらに、個々の農家が消費者と気軽にコミュニケーションを取れるので、地域の地産地消を活性化させ、食の安全にもつながるのです。

TEST

現場の声に耳を傾け、
“使えるサービス”を追求。

写真による参考価格の表示から商品のアップロードまでを体験できる「Vegital」のプロトタイプを作成。石巻に居住する若者の中間就労を支援している一般社団法人「イシノマキ・ファーム」さんにご協力いただき、ユーザビリティを検証しました。収穫した野菜をスーパーなどに卸す際、新規参入者の多くが販売価格の決定に苦労している現状がありました。
今回の実地検証で、その問題を実感する農業従事者の方からは、「このサービスが実現すれば(販売価格の決定について)大きな進歩になる」というポジティブなフィードバックをいただきました。
その一方で、判定結果の精度を左右するデータ更新のオペレーション、物流についての課題などをご指摘いただくとともに、「今後どのような解決方法があるか」など、とても有意義なディスカッションをさせていただきました。