CONCEPT

宮崎県石巻市とKUMU 2016.06.09→12 Ishinomaki, Miyagi

宮城県石巻市の第一産業・観光産業の問題点をフォールドワークを通して理解し、ディープラーニングを使ったアイディアを提示し石巻の活性化を目指す。今までにない、新しいアイディアソンを行いました。

Fieldwork

事業者の声に耳を傾け
問題の本質を理解する

効果的な解決策を見出すために、フィールドワークを通して現場に耳を傾け問題の本質を理解します。

IDEA

産業全体を捉え
活性化につながる提案を

高齢化、新規従業者の減少傾向、過疎化、三次産業従事者の増加傾向といった様々な要因によって地方は厳しい状況に置かれています。産業を俯瞰して捉えた中長期的な視点でプランニング。

Deep Learning

ディープラーニングを
使った新しい仕組み

ディープラーニングの出現により、人工知能の進化が進んでいます。一次産業・観光産業を活性化させるためにも、新しいテクノロジーの活用を模索。

PROCESS

ただ個別でアイディアソンを行うのではなく、さまざまな領域のスタッフを混合させ3チームを作り、それぞれの産業(農業、漁業、観光業)の従事者にフィールドワークを行うところからスタートさせています。

SCHEDULE

TEAM

米の太田屋

FISHERMAN JAPAN

石巻観光協会

JUDGES

足立 晶彦
株式会社カブク
CTO

後藤 宗徳
一般社団法人 石巻観光協会
会長

田才諒哉
READYFOR株式会社
チーフキュレーター

得丸 英俊
電通アイソバー株式会社
代表取締役社長 CEO

IDEAS

4日間に及ぶアイディアソンの結果、各チームごとに特色ある
アイディアが出てきました。

AGREE

農業チーム

AGREE

若者を自然栽培農業へ呼び込む、ビジネスイノベーションプロジェクト「AGREE」。農地問題、販路、ノウハウ継承まで、農業に関する障壁をAI、ドローンなどのテクノロジーでサポート。

鯖スカウター

漁業チーム

鯖スカウター

画像判定で、鯖の旨味・品質をデータ化。ディープラーニングによる自動旨味・品質判断システムを導入することで、コストダウン・トレーサビリティを実現。

イシノマキネコ

観光チーム

MATATABI

リアル×LINE×機械学習で、石巻を訪れる観光客に適切な情報をセグメント配信。収集したデータを新たなコンテンツ開発につなげ、「学習する街」石巻を目指す。

RESULT

WINNER 農業チーム

開発権を獲得し、プロトタイプ制作実施へ。

「AGREE」の第一歩としてプロトタイプ開発した流通プラットフォーム「Vegital」の詳細はこちら

Service Prototype

HARVEST OF KUMU

KUMU Vol.1に参加したメンバーの発見と奮闘、収穫。3つのチームから5人にインタビューをしました。

観光チーム イトナブ 太田サヤカさん

フィールドワークでの発見
一番大きな発見は、想像以上に石巻市に「原石が眠っている」ということです。島民よりもネコの数の方が上回る”ネコの島”、海の街として栄えた証で多く残る”スナック街”など、地域の財産はたくさんありますが、中の人間である市民が思いつく「原石の活かし方」に限界がきているのが現状で、今、外の人間の新しい視点や斬新な切り口が強く求められていることに気づきました。
チームワークについて
ほとんどが石巻市外の人間だったので、斬新なアイディアがたくさん出ました。その中でも否定的な意見がほとんどなく、お互いの意見を肯定し合いながら話せたので、円滑に進めることができました。企画を仕事にしているメンバーが多かったので、問題の本質を掘り下げることを怠らずに、楽しみながら進められたところが自分のチームの良いところだったと思います。
奮闘
テーマであった「観光」というワードの幅が広すぎて、どの問題にフォーカスするかを考えることに時間がかかりました。結果的に、フォーカスするのではなく逆に引いてみて、それぞれ「点」になっているものをつなぐ「線」のコンテンツをつくるという企画にたどり着きましたが、規模が大きくなるので、ゴールまでの道のりを見据えながら、はじめの具体策を考えることにまた時間がかかり苦労しました。ですが、考える時間を十分に取った分、軸のしっかりとした企画にすることができたと思います。
収穫
自分にとっての大きな収穫は、チームメイトの普段の仕事の仕方を垣間見れたところです。アイディアソンは仕事ではありませんが、チームで1つの企画を考えるときのプロセスや、プレゼンのつくりかたなどを、みんなが普段の仕事でやっているように真剣に取り組んでくれたので、とても刺激になりました。地方に住んで働いていると仕事の仕方や考え方が閉鎖的になりがちで、 それは自分にも、街全体にも言えることなので人が、街が進化していく上で、外の人のスタイルや意見を聞くことがいかに重要かを改めて感じました。
フィールドワークでの発見
米の太田屋さんが実践している「寒試し」という天候を予測する方法と、自然栽培農法に驚きました。お話を伺った大田さんは、この寒試しという手法に加えて独自のデータの分析をする事で精度の高い天候の予測をされていました。そして、そこに肥料や農薬に頼らない自然栽培農法を組み合わせており、農業がこれほど高度な物なんだという発見ができました。
チームワークについて
良かったと思います。サービスプロトタイプの開発では、基本的にはサーバーのエンジニアの方と連絡を取りながら作業を進めており、デザイン部分やアプリの仕様に関しての確認もSlackを通して情報共有ができていたため、機能追加や修正等の対応がしやすかったです。何より一度ハッカソンでチームを組んでいた方達だったので、コミュニケーションが取りやすかったです。
奮闘
プロトタイプ開発では、アプリの設計と実装作業が苦労しました。今回のアプリは今まで自分が制作した中でも一番、画面数やサーバーとのデータのやり取りの処理が多かったため、それぞれの画面に適した処理やライブラリの選択等、設計が完了するまで時間を要しましたが、とてもいい勉強になりました。
収穫
普段は1〜2人で開発することが多いため、今回の取り組みを通して外部の企業の方とチームを組み、コミュニケーションを取りながら、1つの製品を作り上げるところまでやり遂げられた所が私にとって大きな収穫でしたし、今後の開発にも活かせるとてもいい刺激になりました。

農業チーム イトナブ 谷口 泰大さん

農業チーム 株式会社dott 浅井渉さん

フィールドワークでの発見
米の太田屋さんに話を伺ったのですが、太田さんの知識の豊富さ(農業に対しての専門知識だけでなく幅広い知識)には驚きました。いわゆる「〜〜な人は〜〜は詳しいけどそれ以外は…」というような先入観を自分が持ってしまっていたなあと思います。そういう意味では一口に農家といっても当然ながら色々な人がいるというのは自分としては発見でした。
チームワークについて
あらかじめ各自の専門分野が共有されていたこともあり、個々人が自分の役割を意識できていたように思います。また、初日の夜に懇親会があり、そこで最初にコミュニケーションが取れたのも良かったんじゃないかな、と。※僕自身は酔っ払っていて何も覚えていないのが残念でなりません。
奮闘
ディープラーニングという技術的なテーマがあったことで技術・コスト面を考えた時に実現可能性が低くなってしまったり、アイデアが初めのうちは上手く広がらなかったりという辺りが苦労した点かな、と。ただ、ディスカッションがかなり盛り上がって楽しみながらやれたので正直、あまり苦労は感じてないです(笑)
収穫
ありきたりかもですが、面白い人たちと出会えたことかなーと思います。それ以外では当日のアイデアをベースにしてアプリのプロトタイプの完成まで行えたことです。やっぱりディベロッパーとしては動くものを作ってナンボだと思っているので。
フィールドワークでの発見
魚の流通の仕組みに無駄がたくさんあるのだなぁということを知りました。市場から仕入れる人がいて、再び仕入れる人が市場に下ろしというような、同じようなことを繰り返すところです。他の国だと、子供の魚を獲らないことで、大きい魚を取るという魚の値段が上がるように国が法律で決めている。日本の場合は規制がないので、早い者勝ちになって、魚一つ一つの価値が上がらない。そんなことがあったのか、と思いました。
チームワークについて
すごくよかった。本当に楽しくできた。みなさんそれぞれ個性があって、人柄もスキルも個性があって、みんなで意見を出し合ったり、実際の作業もそれぞれの高い能力を発揮できたんじゃないかと思います。途中、僕は食中毒になって、力を発揮できませんでしたが(笑)
奮闘
ディープラーニングでできることはたくさんあるけれども、そのために必要なデータだったり、環境だったり、そういったものが実現可能かどうかを見極めるのが難しかったと思います。これくらいの費用がかかる、とか、こうこうこういうやり方でデータを集めるとか、アルバイトを雇ってデータを集めるとか、実現可能性の塩梅を見極めるのが難しく、それを伝えるのに一番時間を費やしました。
難しかったけれども、みんなすぐに理解してくれたと思います。
収穫
3日間かけて、1つのアイディアを作るのはやったことがない体験で、最終的に出したものも、すごく自分の中では満足がいくというか、良いものが出来上がって、それはチームのみんながそれぞれ個々の力を出して一つまとまったからうまくいったと思っています。それが楽しかったです。楽しかったという感情が一番の収穫です。そして、石巻という街自体に、新しいものが芽生えているということを実際肌で感じれたのもよかったです。

漁業チーム LeapMind 脇坂 琢也さん

漁業チーム Dentsu Isobar 廣岡 良

フィールドワークでの発見
日本の強みであり、成熟していると思っていた漁業が抱えている漁業権をはじめとする数々の問題点の多さに驚きました。取材をさせていただいたフィッシャーマンジャパンの津田さんの話がとても印象的で、現場の方々が抱く危機感の強さと、第一次産業と遠いところにあると思っていたマーケティング活動への注力と期待感を強く感じました。
チームワークについて
それぞれの専門領域の強みを活かすことを心がけながら、楽しみながらも真剣に課題に向き合えたと思います。長丁場だったので注力するところと抜くところのバランスを意識して非効率にならないように出来たのは良かったです。途中で食中毒になったメンバーがいたり、魚に精通しているキーマンが別のイベントでいなくなったりしましたが(笑)、そういったトラブルもみんなでカバーできたことがチームワークにつながったのかなと。
奮闘
課題の規模の大きさに対するアイデアへの落とし込みのバランス感が難しく、またディープラーニングの活かし方と素材となるデータの生成方法など、実現性を考慮すればするほど難しくなるジレンマに苦労しました。
収穫
第一次産業はマーケティングやテクノロジーとの結びつきが薄いイメージでしたが、取材などを通して我々のサービスもやり方次第で充分に寄与できるという実感を得ることが出来たのは収穫です。それと素敵なメンバーと濃密な時間を過ごせたのはとても楽しかったですし、今の石巻の街を歩いたり現地の人との交流を通して、直接肌で感じることができたのは大きな経験になりました。