Adage Agency Ranking 2016

恒例のAdage Agency Reportが発表されました。
昨年のこの時期は、まだRazorfish Networkに繋がっていたことを考えると、自分たちの環境も急速に変化したと思いますが、このリポートを見ると、改めて、この1年の変化の大きさも実感します。ちなみに、IsobarはDigital Agency Networkとしては、14位にランクされています。
 Agency Companies Ranking Digital Agency Network Ranking
このランキングを見ると、従来の広告会社の影が薄くなり、Accenture, Deloitte, IBM, Epsilonといった「異業種」参入組が更に拡大しているという印象を持たれると思います。AccentureやIBMの数字の伸びが半端ないですから。
(ちなみに、日本勢の前年比がマイナスなのは、円ドルレートが1割以上円安に振れたことが要因ですので、ご注意。こうしたレポートでは為替変動を意識しておく必要があります。)
このランキングに関して、理解しておくべきなのは、あくまでAgency側の自己申告によって登録されるということです。
毎年2月に締め切られる自己申告のデータに基づいて、ランキングが作成されますが、Revenueなどのデータは、Adage側のカテゴリーに則して記入されます。その中にDigitalもありますが、申告のための調査票には細かな定義は書いてありません(笑)。なので、申告する側の判断で、デジタル領域の数字は決められている訳です。
異業種をまたがったランキングとなっているため、このDigitalのカテゴリーでそれぞれの会社が言わんとしていることは、実際には随分異なっているかと思います。なので、ひとくくりにDigital Agencyと言っても、それぞれがどのようなビジネスを中心に行っているのか、冷静に考えてみる必要があります。
また、近い将来にAdageが新しいカテゴリーをつくったり、定義を変えてくる可能性もあります。メディアとしては、読者に興味を持ってもらえる切り口を常に考えなければいけない訳ですから。
今後も新たな異業種の会社が入ってくる可能性大だと思います。例えば、ITサービスでAccentureなどの競合としても名前が挙げられる、インドのTCS、Infosysといった会社もDigital領域を伸ばしているとアピールしています。最新のTCSの決算発表を見ると、4QのRevenueの15%はDigitalから、ということですから、仮に同じ比率で年間のDigitalによる収益を計算すると、$2.5bilionにもなるわけで、Adageに登録されれば、いきなり上位に入ってくることは必至ですから。
ちなみに、IR資料を見ると、Accentureは、本会計年度上期の収益は、前年比103.6%、IBMは1Qで-4.6%と前年割れをしています。既存事業からデジタルマーケティング事業へのシフトは、IR対策上も重要なアピールポイントなのだと思います。